Twonky BeamがiOS版でDTCP-IPに対応して、ほぼ1ヶ月になりますが、この間の状況をふまえ、今後について考察したいと思います。
まずは、DIGAとの連携に関してです。DIGAの通常録画のままだとiOS上では視聴ができません。
もともとパナソニックは、DIGAの録画番組をSDカードに転送してiOS上で視聴を可能にするポケットサーバーを開発(ソフトバンクに頼まれた?)、販売してますので、iOSとは相性は悪くありません。他社と比べると早期からiOS関連商品を出しています。一方で、パナソニックは自社製のDLNAクライアント機器を販売していますので、競合は避けたいのが本音と思われます。しかし、パナソニックの製品はお風呂で使用できるものが、多いので、この点は差別化できています。
商品としては、ポータブルワンセグテレビ マルチメディアタブレット SV-ME1000-Wやポータブル地上デジタルテレビ 防水タイプ SV-ME5000-Wなどが一般的な競合商品かと思います。SV-ME1000-Wはandroid2.3で、タブレット機能としては、おまけのような感じです。iPadと比べるともっさりしていますので、ワンセグやお風呂で使用できる以外のアドバンテージはなさそうです。SV-ME5000-Wは、地デジが見れますが、タブレットではないので、テレビ関連以外のアドバンテージはありません。
一番、競合するのはdocomo ELUGA Live P-08Dでしょうか。
タブレットとしてはandroid4.0ですし、そこそこの動きをするようです。ただ、docomoと契約するか白ロムで購入するしかないこと、Xiに対応してないことが欠点です。
これらを考慮すると、パナソニックとしては、新たな自社ハードを購入してもらわないでTwonky Beamを利用されると困ることになります。視聴に制限がかかるのはしかたないのでしょう。持ち出し番組作成で、録画番組が視聴できるだけでもありがたいと考えなければいけないのかもしれません。
そういう意味で、SoftBank SELECTIONでワイヤレスメモリーリーダー&ライター for iPhone/iPad SB- WR01-WICR/WHをパナソニックが製造したのだと思います。特に、ワイヤレスメモリーリーダー&ライター for iPhone/iPad SB- WR01-WICR/WHは、DIGAとのUSB接続で録画番組のお部屋ジャンプリンクや放送転送を可能にしますが、最新のDIGAに限られるところがミソです。
これならパナソニック商品を購入しようとする気になります。ワイヤレスメモリーリーダー&ライター for iPhone/iPad SB- WR01-WICR/WHを発売したことを考えるとパナソニックが、今後、旧機種でiOS機器での録画番組視聴をできるようにする可能性は少ないと思います。
一方で、デジオン、DiXiMシリーズのDTCP-IP対応アプリでDIGA連携強化 この記事には、
iPhone/iPadへの番組ムーブにも対応へ − デジオンに聞くDLNA/DTCP-IPのいま なんて記事もあります。プロトタイプでは視聴可能になっていますが、
録画の形式を考慮すると、結局は、今年発売以降のDIGAがストリーミングできる解像度(720p)と持ち出し番組の解像度(VGA)と思われます。
digionさんが頑張ってくれても、DIGA側の制限が壁になりそうです。